自然共生社会の構築

 国内外で進む化学物質の規制強化や法整備に対応していくとともに、製品開発と生産工程の両面で環境負荷物質の低減を進めています。また、生物多様性保全の活動や地域への貢献活動を通じて、自然と共生する社会の実現に向けた取り組みを展開しています。

生物多様性保全の推進

認証ロゴ

 持続可能で自然と共生する社会をめざして、生物多様性の取り組み指針を定め、東海理化グループ全体で活動を推進しています。
 外来種の駆除や、希少種の保全、生態系ネットワークの形成など、生物多様性へ貢献する幅広い活動が認められ、2022年に新たに創設された「あいち生物多様性企業認証制度」において、 認証を取得しました。

生物多様性の取り組み指針

里山保全活動

 福島県猪苗代町で活動している『田圃クエスト』に参画し、耕作放棄された棚田を取り戻すため活動しています。田植えイベント、生物観測会、地元食材・地域創生イベントなど、地域との交流イベントも開催しています。
 『田圃クエスト』は、会津磐梯山の南西麓に広がる"猪苗代湖畔の森"の豊かな自然・生態系を残したいという想いから誕生しました。子どもと大人が一緒になって、米作りや生きものとふれあいを楽しみながら、失われつつある猪苗代町の風景や環境を守っていく、地域おこしプロジェクトです。

生態系の勉強会 田植えイベント 夜の生物観察会
アルゼンチンアリの駆除活動

アルゼンチンアリの駆除活動

 岐阜県可児市と連携し、特定外来生物であるアルゼンチンアリの駆除を行っています。アルゼンチンアリは南アメリカが原産地であり、1993年に広島県で侵入が確認されて以来、他の都道府県でも生息が拡大しています。体つきは小さいですが攻撃性・繁殖力が高く、その地に住み着いていたアリのほぼ全種を駆逐してしまいます。
 当社は過去にスイッチの機能不良でアリと関わった経験があり、それを起点とした技術やノウハウを駆使し、アルゼンチンアリの根絶に貢献していきます。

オールトヨタ グリーンウェーブプロジェクトへの参画

 人と自然が共生する未来づくりを目的に活動している、「グリーンウェーブプロジェクト」に参画しています。トヨタグループ各社と
取組みを共有することで、活動の輪を広げています。ホームページでは、各社の自然共生活動を紹介しています。

オールトヨタ グリーンウェーブプロジェクト

製品含有化学物質管理の充実

 化学物質規制の各国動向を把握し、規制物質を含まない製品への切替えを行っています。

スイッチ製品

REACH規則対象物質の代替化

 パワーウィンドウスイッチに使用しているフッ素グリスは、REACH規制の対象物質であるパーフルオロアルキルカルボン酸を発生させる可能性があるため、代替品へ切替えを実施しました。

環境負荷物質の低減

 人や環境へのリスクを低減していくため、生産工程で使用する化学物質の使用量や排出量を把握し、環境負荷の高いVOC(揮発性有機化合物)やPRTR法対象物質の低減を推進しています。

PRTR法対象物質排出・移動量(t)
PRTR法対象物質排出&VOC(揮発性有機化合物)排出量
ステアリングスイッチ

製品におけるVOC排出量の低減

 ステアリングスイッチの塗装工程では、VOC含有量が少ない塗料へ変更し、さらに、塗料と溶剤の配合比を見直すことで、VOC排出量を最小化しました。

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