トップメッセージ

代表取締役社長 二之夕 谷美

「人が手掛けないことこそやる」
2030年、さらにその先を見据え
“ オンリーワン” の創造をめざしていきます。

サステナビリティ経営と人的資本強化

 ビジネス・実業の面からサステナビリティを考えるとしたら、「次の手をいかに早く打つか」がいちばんのサステナビリティだと思います。商売がへこんでから「困ったな」と考え始めるのでは遅い。常に先を読んで研究開発や顧客拡大を図っていくことが大切です。とはいえ、今は自社だけがもうかればよいという時代ではありません。例えばカーボンニュートラルに向けた取り組みにしても、自分たちで汚した地球を自分たちの責任できれいにすべき、という考えからくるものと私は捉えています。得た利益を基にして地球、社会に恩返しすることを忘れていては事業を続けることはできません。
 ROEやPBRといった指標をあまり前面に出すのもよくないと感じています。将来の成長のための投資に加え、社会、地域、従業員のためにお金を使う、恩返しをすることが大切です。要はバランスの問題です。
 サステナビリティ経営の点でもう1つ重視しているのが、人的資本の強化です。人的資本の強化といってもさまざまな側面がありますが、現在注力しているのはソフト人財の問題です。当社でも今後、事業環境の変化に対応すべくソフトウェアの開発が重要になりますが、そのための人財は各企業で奪い合いになっており、外部からの確保が難しい。そこで、社内でこれまで機械設計をしていた従業員から募って、ソフト設計を行えるようリスキリングを行っています。他にも、現場の監督を担う女性を登用したり、ベテラン従業員がより高いモチベーションを持って業務にあたれるようキャリアの選択肢を増やしたりと、企業のサステナビリティの基盤である人的資本の強化には特に注力しているところです。よりオープンな環境の中で従業員同士の交流を促進してイノベーションのきっかけとするために開設した本社内のオフィススペース「クロスbase」もその一環です。
 また、経済産業省が主催する「健康経営優良法人ホワイト500」にも4年連続で選定されており、引き続き健康経営に取り組んでいきます。

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