健康経営の推進
東海理化の「健康」とは
当社は、2024年度から全社年度方針に健康方針を掲げています。
これからも色々なチャレンジを続け、お客さまに喜ばれる商品を創造し、豊かな社会づくりに貢献していくためには社員そしてご家族の方が健康であることがなにより一番大切だと考えています。
社員が健康であり、笑顔でいきいきと働き続けることができれば、社員とご家族の幸せ、地域社会へ貢献に繋がります。
高齢化が進展する中で、笑顔でいきいきと働き続けられる会社をめざし、社員一人ひとりが心身の健康に向けて積極的に取り組むことができるようサポートを続けていきます。
健康宣言
社員の笑顔と幸せを実現するために、社長による「東海理化健康宣言」を発信し、健康経営の実現に向けた取り組みを進めています。
東海理化「健康宣言」
~笑顔あふれる会社であるために~
心と体の健康は、安心安全に働くための源であり、社員とその家族が幸せに生活するために重要なことです。
また、人生100年時代が間近となっており、高齢になっても健康でいきいきと働くことが大切だと考えます。
お客さまや地域、社員と家族を愛する会社であるために、社員が笑顔で元気に働くことができる会社づくりに取り組むことを宣言します。
2020年10月1日
株式会社 東海理化
取締役社長 二之夕 裕美
当社の健康経営の取り組みが評価され、2020年より6年連続で「健康経営優良法人(ホワイト500)」の認定を受けています。
健康方針
1.会社方針と健康方針
2024年度から全社年度方針に健康方針を掲げ、重要健康課題の解決に向けた取り組みに会社を挙げて取り組んでいます。
健康方針の浸透をめざし、今年度は全基幹職、ライン長の方を対象に説明会を実施しました。
健康方針には、社員一人ひとりが主体的に健康づくりを行い、その健康づくりを会社全体でサポートしていく姿をめざす思いが込められています。
2.健康推進体制
社長が「健康経営推進責任者」となり、人事部安全健康推進室・各地区健康推進センターが中心となって健康推進活動を行っています。
健康経営の目標値
社員一人ひとりが自らの能力を最大限に発揮し、会社全体の生産性を向上していくため健康リスクによる損失を低減することが必要と考え、2030年に向けた健康経営の目標値を定めています。
業務パフォーマンス指標の改善とともに、【健康モニタリング指標】のなかでも肥満については生活習慣との相関が大きく、またさまざまな疾病発生のリスクになるため肥満者割合の減少についても健康経営の目標値に掲げています。
健康経営の目的と戦略マップ
社員一人ひとりが心身ともに健康でいきいきと働き続けることができる組織をめざして、健康経営の戦略マップを策定しています。
健康リスクと相関の高い生活習慣の改善をめざした施策について、2025年まで重点的に取り組んでいます。
2025目標、2030ビジョンの達成をめざして
健康に関するモニタリング指標(KPI)と実績
健康に関するKPIは、カテゴリー別に検証しています。
【健康行動変容指標】は、生活習慣の改善状況を反映する指標として、
【健康モニタリング指標】は、生活習慣の改善によって健康診断の結果や労働環境が改善していくと考え、モニタリング指標としました。
実績 | 目標 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
2022 | 2023 | 2024 | 2025 | 2030 | |||
健康習慣の確認 | 食事 | 就寝前2時間以内の食事は週2回以下だ | 70.3% | 68.2% | 68.1% | 80% | 85% |
運動 | 1日の平均歩数は8000歩を超えている | 31.1% | 31.0% | 31.4% | 40% | 50% | |
1日30分以上の運動を週1日以上実施している | 25.2% | 24.9% | 29.8% | 55% | 60% | ||
睡眠 | 睡眠で休養が十分とれている | 55.8% | 56.4% | 53.3% | 70% | 75% | |
飲酒 | 飲まないか1日1合未満(ビールなら中瓶1本) | 92.1% | 94.9% | 95.9% | 95% | 95% | |
喫煙 | 喫煙していない(電子タバコ含む) | 78.9% | 79.0% | 79.7% | 85% | 90% |
実績 | 目標 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
2022 | 2023 | 2024 | 2025 | 2030 | ||
生活習慣病指標 | 有所見者率(下記いずれかに該当) 血圧(収縮期140以上または拡張期90以上)/ 血糖(空腹時血糖110以上またはHbA1c6.0以上)/ 脂質(中性脂肪300以上またはLDL140以上またはHDL40未満) |
42.3% | 43.6% | 42.0% | 38% | 35% |
肥満者率(BMI25以上) | 28.8% | 28.4% | 28.9% | 23% | 20% | |
高血圧コントロール率 | 45.9% | 47.0% | 48.8% | 60% | 80% | |
喫煙率 | 21.1% | 21.2% | 21.0% | 15% | 10% | |
心 | ストレスチェック 高ストレス者割合 | 12.4% | 19.5% | 20.6% | 15% | 10% |
健康調査 総合健康リスク(会社全体) | 97 | 98 | 95 | 全部署100未満 | ||
働き方 | 年次有給取得率(正社員) | 93.3% | 90.3% | 93.8% | 94% | 95% |
平均残業時間(正社員) | 20 | 20 | 20.6 | 20 | 20 |
実績 | 目標 | ||||
---|---|---|---|---|---|
2022 | 2023 | 2024 | 2025 | 2030 | |
傷病休職率 (年度内の傷病による休務発生人数/全社員数) |
4.1% | 4.0% | 3.5% | 3.5% | 3.0% |
プレゼンティーイズム (ストレスチェックと同時に調査、東大1項目版) |
22.6% | 22.4% | 21.6% | 20.0% | 18.0% |
【健康行動変容指標】を社員が意識、改善していけるようにサポートし、【健康モニタリング指標】を良くしていくことで、健康経営の目標値としている【業務パフォーマンス指標】を向上していくといった、繋がりを考えた健康推進活動をめざしています。
今年度の重点取り組み
生活習慣の改善をサポートし、【健康行動変容指標】改善をめざした活動に重点をおいています
社員が1日、そして人生の多くの時間を過ごす「会社生活」の時間。
自然と健康づくりができるような会社・職場をめざして、環境の整備と生活習慣の改善をサポートする施策を積極的に行っています。
1.InBodyを活用した体成分改善活動
2023年度より、全工場に体組成計InBodyを全工場に導入しました。
結果改善に取り組む社員を応援する「TR InBodyチャレンジ」というイベント2023年度から開催しています。

TR InBodyチャレンジ2024

- イベント概要
- 初回測定5・6月
最終測定10・11月で測定結果が改善した方へ健康増進ポイントを付与しました
- 参加状況
- 最終測定までの参加者 … 4354名(参加率63.3%:昨年度より10%UP)
- 結果
-
職場単位で改善者の多かった部署も表彰しました!
2.毎月の健康習慣アンケート・健康動画の配信
健康習慣を意識して継続していくことを目的に、毎月健康習慣のアンケートを実施しています。
【健康行動変容指標】の食事・運動・睡眠・飲酒・喫煙の状況と、ストレス・プレゼンティーイズムについて確認をしています。
- 参加状況
- 平均回答率75%
- 5つの生活習慣の平均点
- 3.34
生活習慣病と相関が高い5つの生活習慣について、実践している割合が高いほど健康診断の有所見者も低減することが分かっています。
健康的な生活習慣を継続していけるような職場環境の醸成を目指しています。
3.「歩行」を大切にした取り組み(ウォーキングイベント・歩行姿勢測定・階段利用推奨)
「歩行」は日常のさまざまな動作に紐づく、健康づくりの基本的かつ重要な動作です。
今年度より、正しい姿勢で効果的な歩行ができるよう「歩行姿勢測定会」を実施し、歩くことから健康づくりができるようサポートしています。
また、職場をあげて積極的に歩く機会を増やす「ウォーキングイベント」を毎年実施しています。
ウォーキングイベント
スマホアプリを活用し、職場単位のチーム編成で歩数を競うウォーキングイベントを実施しています。
個人参加特典もあり、歩く習慣づくりを会社全体で意識できるイベントです。
(参加状況)
2023 | 2024 | |
---|---|---|
参加率 | 57.5% | 57.1% |
8,000歩達成 | 1,577名 | 1,624名 |
階段利用の推奨
会社構内の主要な階段には、消費カロリーや階段利用を推奨する標語表示を貼り付けしています。
毎日利用する階段で健康意識を高め、会社生活の中で健康づくりをしてもらう環境づくりの一環です。
4.全工場で「TRヘルシーメニュー」を提供
全工場の食堂で「TRヘルシーメニュー」を提供しています。
毎日の食事から、健康的なバランスのとれた食事についての意識を高めることができます。
10月の衛生月間には、TRヘルシーメニューを25%オフで提供し、さらなる普及活動も推進しています。
5.禁煙サポート施策
2021年4月から、構内を全面禁煙化し望まない社内での受動喫煙を防止しています。
また、【健康行動変容指標】である喫煙率低減のため、今年度から禁煙サポーター制度を導入し、会社全体で禁煙にチャレンジする人を応援する制度「禁煙チャレンジ」がスタートしました。
- 制度概要
- チャレンジャー1人につき最大4人のサポーターが禁煙をサポート!
3か月間の禁煙達成で全員に健康増進ポイントを付与
- 参加状況
- 2024年度 チャレンジャー15人 + サポーター41人
6.健康経営の取り組みによる各種数値
定期健康診断は現状の異常の有無だけではなく、将来の疾病発生リスクを考えるものです。
社員が健診の結果をしっかりと確認し、生活習慣の改善につなげて頂けるようにサポートしています。
がんリスクの早期発見・早期治療につなげるため、各種がん検診について会社内で就業時間内に受診して頂けます。
女性特有のがんについても検診を実施し、女性社員が安心して健診を受診できるような環境整備を行っています。
その他健康診断・ストレスチェック | 2025年度(目標) | 2023年度 | 2022年度 |
---|---|---|---|
定期健診受診率 | 100% | 100% | 100% |
精密検査受診率 | 100% | 96.7% | 99.3% |
特定保健指導実施率 | 60%以上 | 63.3% | 66.9% |
大腸がん検診受診率 | 80%以上 | 73.4% | 73.3% |
胃がん検診受診率 | 80%以上 | 67.0% | 67.8% |
乳がん検診受診率 | 80%以上 | 76.9% | 76.7% |
子宮頚がん検診受診率 | 65%以上 | 50.7% | 61.6% |
ストレスチェック受検率 | 95%以上 | 96.1% | 96.7% |
ワークエンゲージメント (新職業性ストレス簡易調査票2項目の平均点) |
2.70 | 2.50 | 2.55 |
職場みんなでコミュニケーションをとり、積極的に健康づくりができるよう、部署対抗のリレーマラソン大会や、組合主催のリカタンオリンピックなど他にも健康イベントが毎年たくさん開催されています。
会社に来ると自然に健康的な生活習慣が継続できるようなしくみづくりと、社員一人ひとりが自分自身の健康に向き合って改善していけるようなサポートを通して、笑顔でいきいきと働き続けられる会社をめざし、今後も健康経営の取り組みを進めていきます。