成長戦略(モビリティ領域):HMIビジネスセンター
自社製品・技術が「つながる」システムを開発し新たな価値を創造します

長倉 寿典
私たちのセンターは、既存技術の深化と新技術の導入、他社との協業による技術融合を通じた進化で、誰もが安全・安心に車の機能を使いこなせるための人とクルマをつなぐ次世代のHMI製品やサービスを創造し、新たなモビリティの未来を切り拓きます。
ステアリングコラム周りスイッチ
車の自動運転化が進んでもドライバーが手動で運転するシチュエーションは残るため、手を放さずに操作できるステアリングコラム周りは、今後も重点領域になると捉えています。ステアリングコラム周りの機能を拡充させ付加価値を高める製品と、内機標準化を進め、コストダウンを図る製品の二極の戦略で拡販をめざします。
シフトバイワイヤシフター
操作性と車内スペースの観点から、トグルタイプとステアリングコラムタイプが主流になると予測し、さまざまなタイプの車両に対応するため、標準化と共用化を推進します。また、センターコンソールにQi(ワイヤレス充電)やカップホルダーを配置するためのスペースを確保するニーズへの対応として、世界最小サイズの超薄型シフトバイワイヤシフターを開発し、意匠面と車両搭載性の両立を図るとともに、センターコンソールのスペース確保を可能としました。
Hidden Light Effect(透過加飾パネルスイッチ)
インパネ周りのスイッチ類は、ディスプレイのタッチパネルに取り込まれていく傾向にありますが、物理スイッチ(ダイレクト操作)再評価の動きがあり、Hidden Light Effectでインパネ周りスイッチに新たな価値を創造します。Hidden Light Effectは必要なときのみ表示され、高いデザイン性とハプティック技術による操作性を両立しています。今後はさまざまななグレードの車種へ採用される様にパネルと搭載位置のバリエーションを拡大していきます。
事業機会
ステアリングコラム周り
- 手元でスイッチを操作したい需要
シフトバイワイヤシフター
- さまざまな操作モードを提供できるノウハウ
Hidden Light Effect
- 物理スイッチ(ダイレクト操作)の再評価
競合企業
ステアリングコラム周り
- Panasonic Automotive
- 東洋電装
- Kostal
- Valeo
シフトバイワイヤーシフター
- Kostal
- Marquardt
- GHSP
- SL Corporation
- アツミテック
Hidden Light Effect
- Panasonic Automotive
強み
- 使いやすさと分かりやすさを実現する人間工学
- 感性品質を高めるデザイン力と加飾技術
- 内製半導体を活用したセンシング技術
リスク
- タッチパネル操作や音声操作によるスイッチの減少
- ソフトファーストに時代に求められるアップデート、カスタマイズに対応した製品化
主な製品
- スイッチ
- シフトレバー
- 各種センサー
- アウターミラー
- オーナメント
2024年度連結売上高
売上高推移
中期経営計画「TRV2030」における成長戦略
インプットからアウトプットまで一貫して新たな価値・サービスが提供できるよう新商品開発を進める
| ステアリングコラム周りスイッチ |
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|---|---|
| シフトバイワイヤシフター |
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| Hidden Light Effect |
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成長戦略の位置付け

既存技術/製品については、長年培ってきた操作系技術や品質へのこだわりをさらに磨き込み、信頼性とユーザビリティを高め続けます。
また新技術/製品開発の方向性として、AI、センシング、UX(ユーザーエクスペリエンス)設計などの先進技術を積極的に取り入れ、次世代のHMI体験をかたちにします。
目標達成への動き
ステアリングコラム周りスイッチ
ステアリングモジュール開発
モビリティの変化に対応した機能集約型モジュールにより安全・シンプル・広々視界に貢献

コンビスイッチ 標準化技術
ユニット共通化・レバー差別化により、意匠性と低コスト化を両立

シフトバイワイヤシフター
標準化・共用化設計による開発の効率化、低コストを実現

小型/薄型化
高意匠・機能照明等による快適な車室内空間への貢献

Hidden Light Effect
鮮明で綺麗なシンボル照明
独自の開口方式により加飾層の色柄の影響を受けない照明を実現
豊富な加飾バリエーション
素材(色・硬さ・シボ)が選べる