環境活動情報
担当役員メッセージ
未来を守るためには今が考動を起こす時
全方位で活動を加速させます
日本政府が2024年5月に公表した、第6次環境基本計画では、2030年までを、地球が今直面している、気候変動、生物多様性の損失、汚染という3つの課題を解決するための「勝負の10年」と位置づけられました。私も、近年の夏場の毎日のように続く猛暑や、頻発する集中豪雨など、生活の中でも気候の変化を感じることが多くなってきており、これからの数年が、今の地球を守れるかのターニングポイントになると考えています。この大きな課題を乗り越えるには、環境基本計画にも書かれているように社会変革を早急に行う必要があります。そして、そのためには、資源やエネルギーを多く使い、環境に負荷を与えている我々企業が先陣を切って変わらないといけません。
そこで、東海理化では、2030年、また、その先を見据えて、進む方向を明確にするために環境ポリシーの改訂を行いました。このポリシーの中で大切にしていることは、「社会全体で輪を作って取り組んでいく」そのために「社員全員が地球の将来を考えて考動する」ということです。一人ひとりができることを考え、お客さまや仕入先、地域と協力して、カーボンニュートラル、サーキュラーエコノミー、ネイチャーポジティブの全方位での取り組みを推進していきます。また、低CO2樹脂材料や外来種駆除剤の開発など、環境技術の追求により、自社だけでなく社会全体で環境を豊かにする新たな領域へのチャレンジもスタートしています。私たちが今考動を起こせば未来は変えられる、という信念をもって、「TRy for the future 」を合言葉に、持続可能な社会の実現に向けて活動をさらに加速させていきます。

今枝 勝行
環境スローガン

中長期環境目標
2050年までにCO2排出量を実質ゼロにする目標を設定し、そのマイルストーンとして「カーボンニュートラル戦略2030」を策定しました。製品、生産、調達、物流の4つの戦略を軸にライフサイクル全体での活動を進めています。

トヨタ自動車株式会社より「環境推進優秀賞」を3年連続受賞
カーボンニュートラル実現に向けて業界随一のスピード感で取り組んでいると評価いただき、「環境推進優秀賞」を3年連続で受賞しました。
生産技術では、プラスチック部材の成形、塗装、乾燥の工程を、射出成型機を用いて金型内で一貫して行うことで電力消費を低減する、型内塗装技術を日本で初めて小型部品で実現したことを評価いただきました。また、新たな分野へのチャレンジとして行っている、竹繊維を高配合した低CO2複合樹脂材料「BAMBOO+®」の開発は、カーボンニュートラルだけでなく、地域活性化にも貢献していると評価いただきました。

第7次環境取り組みプラン(2021~2025年)
持続可能な社会の実現に貢献するため、「カーボンニュートラル」「サーキュラーエコノミー」「ネイチャーポジティブ」の3つの柱で取り組みを推進しています。各年度の目標は、第7次プランの最終年度である2025年度目標から、バックキャスティングで設定しており、最終目標の達成に向け、計画的に活動を進めています。

